慧子が妊娠したかもしれないと、思っていた頃
慧子の年下の旦那、雄吉は精神的にひどい状況に陥っていた。
雄吉は婿に入ったわけではないけれど、慧子の実家の敷地内にある、
スタジオとつながった稽古の家に住んでいた。
夜になっても慧子は帰ってこない日々が続いていた。
雄吉は慧子の素行にはあきれ果てていたし、もう既に恋愛感情なんてものは
とうの昔になくなっていた。
それに、夫婦愛なんて崇高なものとは縁遠かった。
しかし、慧子の帰ってこないこの家にいることは、雄吉にとっては
辛い以外の何物でもなかった。
ある朝、雄吉は起きようと身体を起こそうにも、どうにも起き上がれなく
なっている自分に驚いた。
なにか悪い病気だと困ると思い、仕事を休んで近所の病院へ行った。
医者は疲れている様だから・・・と、点滴をして、ビタミン剤と睡眠導入剤を
処方してくれ・・・別の病院へ行くように紹介状を書いてくれた。
それは、別の病院の心療内科への紹介状だった。
雄吉はウツ病になってしまったのである。
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第一話 美畑慧子
第二話 慧子と男たち
第三話 スタジオストップス
2008年05月02日
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